ボクはネコのじゅにあだ。ボクのともだちにヒカルくんっていう、はつめいかがいるんだけど、きょうは、この「ヒカルくん」のはなしだよ。まだ小学生なんだけど、努力家で学力優秀、すばしっこくて、クラスメートからモテモテらしい。だいたい、…
はつめいか、っていうのは
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エジソンがしょうがくせいのころ (そうぞうず) |
はつめいか、っていうのは、とんでもないことをおもいついて、それをつくっちゃうひとのことだ。
まるで、エジソンみたいなひとのことだね。
エジソンがすごかったのはジンルイだって、じかくがあったことだろう(じかく:ジブンはジンルイだってわかってること)。
そして、そのリミッターがはずれちゃうと「だい、はつめいか」って、よばれるようになる。
ボクのともだち、ヒカルくんがまさしく、それだ。
むかしむかし、あるところにヒカルくんという……。
チョウチンアンコウのこども
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いまはいった、ニュースです ヒカルくんが、チョウチンアンコウに なりました。くりかえします…… |
チョウチンアンコウのこどもが、すんでいた。
というか、ヒカルくんはもともと、ジンルイだったんだけど、あさおきたら、「おさかな」になってたんだって。
このおはなしは、しょうがっこうのがっきゅうしんぶんにけいさい(のっていた)されていたから、ボクは、それをよんではじめて、ヒカルくんがおさかなになっちゃったことをしったんだ。
ヒカルくんは、おさかなになっちゃったから、みずがないと、くるしくなる。
それで、おてあらいのとなりのせんめんだいに、みずをためて、ちゃぽんって、みずにつかったらしい。
「ふぅ~」って、ためいきがもれた。
からだを、くねくねくねって、さかなみたいにうごかして、つめたいみずのかんしょくをあじわってみた。
もういちど、くねくねくね。
そしたら、あららら……。
みずが、ぬけちゃった~
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みずが、ぬけちゃった~ |
ゴゴゴゴゴ……ちゅるちゅるちゅる……って、いいながら、みずがぬけていった。
どうやら、くねくねくねしてるときに、ゴムせんをぬいちゃったみたいなんだ。
あっというまのできごとだった。
せんめんだいのしたのパイプはジェットコースターみたいに1かいてんしてるんだけど、ヒカルくんは、そのまま1かいてんしたあと、ちかの「どかん」まで、いっちょくせんにながされちゃったんだ。
どかんのなかにおやしきがあった
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どかんのなかのおやしき (そうぞうず) |
「どかん」のなかは、まっくらだった。
だけどチョウチンアンコウのヒカルくんはちょうちんのスイッチ・ポンでまわりをみまわしてみた。
そしたら、ちょっとしたおやしき(おやしき:おおきないえ)があって、そこに、たくさんのさかなたちがあつまっていた。
「ボクも、なかまにいれてくれるかな?」
ヒカルくんは、おやしきのいりぐちでねったいぎょのグッピーにこえをかけてみた。
グッピーは「いいよ、な、メダカくん」と、となりにいた、メダカくんにいった。
メダカくんも「もちろん、いいにきまってる、な、きんぎょちゃん」と、となりにいた、きんぎょちゃんにいった。
そういわれた、きんぎょちゃんも「いいわよいいわよ、すきにして、ねぇ、クマノミさん」と、となりの、クマノミさんに、こえをかけた。
それで、クマノミさんも「ええ、ええ、そうしたらいい……」といったところで、チョウチンアンコウのヒカルくんが「ストーープ、ストップ、すっとぷ~」ってさけんだ。
「わかったわかった、クマノミさん、はなしがすすまないからつぎのしつもんするね。みんなは、どうやって、ここにきたの?」
ヒカルくんは、つぎのしつもんをした。
「ボクたち、にげてきたのです」って、じょうひんな(じょうひん:ていねいなことばつかいの)タイがこたえた。
タイのことばに、グッピーもメダカもきんぎょもクマノミもついでにザリガニまでもうんうんうんってうなずいた。
それにつづけて「ときどき、うえからみずがあふれてなかまが、ふってくるんだよ」って、フナもこたえた。
タイとフナのはなしをきいてチョウチンアンコウのヒカルくんはとっさに「うみへ、いこうよ」って、こたえた。
ヒカルくんにしてもどうしてそんなことをいったのかよくわからないけど、きっと、このどかんは、うみにつながってるはずだっておもったんだね。
こうして、
さかなたちのだいぼうけんがはじまった
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どかんのいりぐち、マンホール |
どかんは、いけどもいけども、つぎのどかんにつながっていて、ぐにゃぐにゃみちだった。
このままだと、まいごになるからチョウチンアンコウのヒカルくんは、まがりかどにきたら、じゅんばんに「みぎ」「ひだり」「まえ」にまがることにした。
だから、さいしょのまがりかどでは「みぎ」つぎのまがりかどでは「ひだり」そのつぎのまがりかどでは「まえ」って、かんじだね。
おかげで、みんな、まいごにならずに、うみまでとうちゃくできた。
この、だいぼうけんのおかげで、みんな、ちょっとずつ、なかよしチームができていて、
「あつがり」チーム
「さむがり」チーム
「こわがり」チームってよばれていた。
うみはひろいなおおきいな
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あれが、うみだーー |
うみについたら、それぞれのチームにわかれてこうどうすることになった。
なにしろ、うみはひろいからね。
「あつがり」チームは、しんかい(かいてい)へ。
「さむがり」チームは、ちじょうへ。
「こわがり」チームは、そのまま、どかんへ。
ヒカルくんは、あつがりだったから、しんかいへもぐっていった。
だけど、
しんかいは、まっくらだ
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しんかいは、まっくらだ |
まわりで「くらいなぁ」「くらいなぁ」って、シクシクなくようなこえがきこえてきた。
ヒカルくんは、チョウチンのスイッチ・ポンで、ぜんぜんこまらなかったけど、みんなは、まっくらでこまってたようだ。
「そうだ、かいちゅうでんとうをつくろう」
そういって、みんなで、かいちゅうでんとうを100こつくった。
かいちゅうでんとうは、もちろん「はつめいか」のヒカルくんのアイデアで「でんきくらげ」におねがいするのがコツだ。
かんたんなんだけど、100こもつくるので、いちにちかかってしまった。
それからというもの、しんかいのさかなたちは、くらやみのなかでもみんな、しあわせにくらしたんだって。
さて、このおはなしは、
しょうがっこうのがっきゅうしんぶんに
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がっきゅうしんぶんにけいさいされた~ |
がっきゅうしんぶんに、けいさいされてたんだって、かいたけど、これが、その、きじのしゃしんだ。
おともだちのヒカルくんとは、しばらく、あってなかったけど、こんなことになってたなんてしらなかったなぁ。
ヒカルくんのいる、しんかいは、すずしいんだろうね。
また、あいたいなぁ(おしまい)
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