ボクはさるのおさるだ。
(みんなもおぼえているかもしれないけど、まじょとのたたかいでしょうりしたあの「おさる」だ ※参考:ゆうれいとさるのたたかい )
きょうはひかるせんせのへやに おちていたものがたりをかわりにボクがかく。
あのひいらい、ボクはぴかるせんせとおともだちになってたんだ。
トカゲのきょうだい
むかしむかし、あるところに、トカゲのきょうだいがすんでいた。
とかげの「とにゃげ」と「そにゃげ」だ。
おにいさんがたぶん「とにゃげ」で、おとうとはたぶん「そにゃげ」ということだ。
あるひ、とかげの「とにゃげ」はカラスにおそわれて、しにそうになった。
みぎからカラスがやってきて、ひゅーんってとんでいったしゅんかんに、とにゃげのしっぽをかっさらっていったんだ。
おとうとのそにゃげが、とにゃげをおぶって、おうちにつれてかえってくれた。
やっとおうちについた
おうちについたらトカゲのかみさまがでてきた。
かみさまはしんぱいそうに「とにゃげよ、とにゃげ、ぐあいはどうじゃ?」と、たずねた。
とにゃげは「ボク、もうしんじゃうんですかぁ?」と、ききかえした。
トカゲのかみさまは「おお、とにゃげよ、しんでしまうとはなさけない」といった。
とにゃげは、さらにおどろいて「ええっ? ボク、しんじゃったの?」と、なさけないこえをだした。
かみさまは、とにゃげとそにゃげから、まいにちおそなえものをもらっていたので「もうすこしのあいだ、ながいきさせてあげなくっちゃ」とおもったようだった。
きんじょのおうちでは
きんじょのおうちでは |
さて、こちらは、とにゃげとそにゃげのすんでるきんじょのおうち。
トハイーニはきょうもボヤいていた。
「これじゃあ、ても、あしも、あるいみないよ~」
トハイーニは、かべかけどけいだ。
ても、あしも、あるにはあるんだけど、なにかをもちあげることもないし、どこかにあるいていくこともない。
「おーい、となりのホーチキン!」
かべかけどけいから1m(めーとる)はなれたところにある、かさいほうちきがこたえた。
「なんじゃ、トハイーニ」
トハイーニとホーチキンは、なかのいいともだちだった。
トハイーニは、おたがいなかのいいともだちでも「ホーチキンは、タバコのにおいでウ~ウ~うるさいからなぁ」と、おもっていた。
ホーチキンも、こんなふうにおもっていた。
「トハイーニは、まいにちボーン、ボーンでうるさいんだよなぁ」
トカゲのかみさま
トカゲのかみさまは かりのすがた |
トカゲのかみさまは、ひさしぶりにいえのなかにはいってきて、トハイーニにはなしかけた。
「お~、トハイーニ、げんきじゃったか?」
トハイーニはこたえた。
「はい、トカゲのかみさま、ボクたち、ホーチキンとトハイーニは、いつものようにげんきですよ」
「お~お~、そりゃ~そりゃ~、おめでたいのぉ~
かみさまはこたえた。
トハイーニとホーチキン
ホーチキンはちょっと、きになったのでかみさまにきいてみた。
「トカゲのかみさま、きょうはどういったごようでいらっしゃったんですか?」
「お~お~、ホーチキン、よくぞきいてくれた」
かみさまはこたえた。
「じつはな、トカゲのとにゃげが、しにそうなんじゃよ」
「え、それはどういったわけですか?」
ホーチキンがきいた。
トカゲのかみさまは、これまでのできごとをせつめいした。
こうえんでの「しかえし」
いたずらカラス |
ホーチキンとトハイーニは、かみさまにつれられて、こうえんまででてきた。
うえをみあげると、あのいたずらカラスがとんでいる。
おとうとトカゲのそにゃげがさけんだ。
「あ、あいつだ、あいつにちがいない」
そにゃげがさけんだほうをみあげた、かみさまはホーチキンにあいずをした。
「よういはいいな、ホーチキンよ」
いたずらカラスが、おとうとトカゲのそにゃげをみつけて、また、いたずらしようと、きゅうこうかしてきた。
そのタイミングで、かみさまはポケットからライターをだして「シュボっ」と、ひをつけた。
かさいほうちきのホーチキンが、そのライターにはんのうして、とくいわざの「ウ~ウ~」をはじめた。
となりにいたトハイーニは、あわててみみをふさいだんだけど、それいじょうにおどろいたのは、きゅうこうかとちゅうのいたずらカラスだった。
「うわー」と、びっくりしたしゅんかんに、じめんにげきとつ。
そこに、おとうとトカゲのそにゃげが、しかえしのトカゲパンチをくらわした。
もちろん、いたずらカラスは、そにゃげにおねがいして「もう、トカゲをいじめたりしません」とやくそくしてにげていった。
じかんもどしアタック
じかんもどしアタック |
さて、しかえしがすんだところでトカゲのかみさまは、トハイーニにも、たのみごとをした。
「さてさて、トハイーニ」
「なんでしょう、かみさま、こんかいはボクのやくめが、なかったのでざんねんですが」
「いやいや、トハイーニ、おまえにもちゃんとやくわりがのこっておるんじゃよ」
「え、なんでしょう、かみさま?」
トハイーニは、めをキラキラさせながら、かみさまからやくわりをきいた。
いままでも、これからもないできごと
いままでも、これからもないできごと |
こんなことは、いままでになかったことなんだけど、これからもないことだとおもう。
トハイーニは、てとあしをぎゃくにまわしはじめた。
そしたら、どうなったとおもう?
なんと、じかんが、もどりをはじめたんだ。
いたずらカラスは、あのひ、とにゃげをめがけてとんでいたのに、じかんがもどったので、うしろむきにとんで、おうちへかえっていった。
おおけがをしていたトカゲのとにゃげは、いたずらカラスにやられたきずがみるみるなおっていった。
きずがきれいになおったところでトカゲのかみさまはいった。
「トハイーニ、もうそのへんでええぞ」
トカゲのかみさまだけがしっている
トカゲのかみさまの ほんとのすがた |
そのあとのことは、だれもおぼえていないんだ。
いたずらカラスも、トカゲのきょうだいのとにゃげとそにゃげも。
かさいほうちきのホーチキンも。
「ひっさつじかんもどしのじゅつ」をつかったとけいのトハイーニほんにんも……。
このことはトカゲのかみさまだけが、おぼえていることなんだ。
※参照:かみさまのじかん「にんげんばんじさいおうがうま」
という、はつゆめをみた。
おおみそかのまえのばん おいてきぼりになったボクたち |
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※ ボクは、小学生がいじめにあってたり、家庭でイライラのはけ口になっている子どもたちを守りたいと思っているよ。
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