手術室は密室だけど、なかはどうなってるんだろう?

2021/06/22

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ボクは手術室に入ったことがある

ボクは手術室に入ったことがある
はたけにあった廃車にもぐりこんだんだ


子どものころにハチの巣があって
ミツバチをおこらせちゃったから
総攻撃を受けたんだ
ふつうは毒針を抜くのに手術室まで行かないんだけど
なにしろ子どもだったから
お医者さんがこわくてしかたない
ギャン泣きしてたらしいからね
お医者さんたちが相談して、しかたないから
手術室に運び込んで麻酔をかけたんだ
それまで、ワ大泣きしてたんだけど
(ハチのせいじゃなくてお医者さんのせいだよ
関東軍の人体実験くらいこわかったんだから)
だんだん意識がとおのいて
気がついたら赤チンみたいなのを
いっぱい塗られていたんだ
毒針は10本以上、撤去
(てっきょ、手術用語では「抜去:ばっきょ」がつかわれる)
された
ハチの毒は2回目にやられると

アナフィラキシー反応を起こすことがある

アナフィラキシー反応を起こすことがある
ボクは2回め


アナフィラキシー反応はアナフィラキシーショックともいわれるけど
ハチの毒にたいして体が
「またきたか、こんどは徹底的にやっつけてやる」って待ち構えていて
過剰反応がかえって体に負担がかかることだよ
アレルギー反応の強いヤツみたいなことになって
死んじゃうかもしれないから
「もう、二度とハチに刺されないように」とママから強くいわれている
でもね、よくよく考えてみたら、へんな話だよね
それは、ボクにいうんじゃなくて
日本中のハチに伝えておいてほしいよ、ママ
「もう、二度とじゅにあを刺さないように」ってね
町じゅうに立て看板でもいいからさ
ハチが刺すのか刺さないかボクには決められないからね
それからね、今度は交通事故にあって
またまた手術室に入った
こんどはおでこがパカってわれちゃったんで
縫ってもらったんだ
もちろん麻酔をかけてもらったよ
このときもぎゃんぎゃん泣いてたらしい
それからまたママからの教訓

「3度目は、あんた、死ぬよ」

3度目は、あんた、死ぬよ
3個目もやばいかな?


だから、ボクは死なないように気をつけてるから
それ以来、交通事故も盲腸も今のところなってない
やればできるじゃん、ボクも
幼い時に事故を2階も経験していると
注意深くなれるもんだ
ボクは麻雀やったことないけど
こういうのをリーチっていうらしい
さてさて、どうやって病院を選んでるの?
みんなは、手術ってどこの病院でやっても
国民皆保険だからいっしょいっしょって思ってない?
だいたいいっしょなのはそうなんだけど
なかには手術が上手なお医者さんや
手術室のチームワークがいい病院や
手術器具がたくさんそろってる病院があるよ
そういう病院で手術できるといいんだけど
みんながみんなそうはいかないよね
どうやったら、

最高のお医者さんにみてもらえるんだろう

最高のお医者さんにみてもらえるんだろう
わしか、わしは名医者「ねこのて」じゃ


そういうときは、まずは、検索してみよう
たとえば、盲腸の手術とかヘルニアの手術とか
そうそう、世の中には簡単な手術っていうのがあって
そういうのには最高のお医者さんは、いないよ
だれでもできちゃう手術は若手のお医者さんがトレーニングでやる手術だからね
そんな若手のお医者さんも
簡単な手術ができるようになったら、
もっと難しい手術に挑戦していくんだよ
難しい手術って、ボクもよくわからないけど
心ゾーとか、脳ミソとか、膵ゾーとかの手術じゃないかな
体の奥底にあって、手が届かないところにあるような臓器
それから、ちょっとでも手元がくるったら死んじゃうような手術じゃないかな
そういうお医者さんは、名医だから
ちょっと検索したら出てくるよ
よく、予約1年待ちとかいうお医者さんもいるからね
がんの手術を1年まてるヒトっているんだろうか?
それから難しい手術って、医学論文になってるから
医学論文がさいきんバシバシでてる病院のお医者さんのひとりは
名医の場合があるかもね
(名医は医学論文の著者じゃないかもしれないから注意ね by じゅにあ)
自分のいってる病院で、このお医者さんで大丈夫かな?って思ったら
病棟の看護師さんに相談してみるといいかもね
仲良くなっていれば
「あの先生は、おっちょこちょいだけど、にくめないのよ」
「うではたつらしいけど、ていねいだから、いつも時間におくれてくる」
っていう話しくらいは聞けるはずだよ
そうだ、そうだ
いいこと思いついちゃった
名医を探すんじゃなくて、

名医を育てるっていう姿勢は、どうだろう

名医を育てるっていう姿勢は、どうだろう
わたくし、担当の外科医
若手の「ホープ」です


病気でつらいかもしれないけど
手術を担当するのがたとえ若手のお医者さんでも
手術が終わって退院するときに
あなたのおかげで、手術に自信が持てるようになりました
って、ドラマみたいな展開になったほうが人生おもしろくない?
くれぐれも、そんな場面で
「自信ないのに手術やってたんか、おい」
なんてつっこまなければいいだけなんだ
「手術中に呼吸停止にもなったけど
もう一度、歩いて退院してもらいたい
っていうきもちで手術にのぞみました
それは、いつもあなたの笑顔をみてたからだよ」
っていうほうが、ドラマチックだねーー♡
それで、お医者さんも自信が持てるようになって
患者さんと一生のつきあいがはじまったほうが
日本の医療にとってもありがたいような気がする
名医のヒナってどこにでもいるんじゃないかな
ところで、手術室の中のことは密室だよね

最近は手術の風景がみられる病院もあるらしいね

最近は手術の風景がみられる病院もあるらしいね
コマーシャルのあいまにトイレいっといれ!


テレビ画面ごしだけどね
そのかわり、おなじテレビでもコマーシャルは入らないよ
同じ画面がずーっとえんえんと続くだけだ
それから
ボリュームをいくら上げても音は出ないよ
手術室って、ほんとはその画面以上にさわがしいんだ
まずは
びっくりすることにBGMがかかっている
名医入場のBGMとかっていう意味じゃなくて
誰が選曲するのかわからないけど
だれかの好みでBGMがずーっと流れているよ
あ、これは、患者さんが麻酔かかってから流しているんだよ
だから、手術から出てきた患者さんに
手術室はどうだった?ってきいても
BGMのことなんか覚えていないと思う
それから、聞こえるのは

お医者さんとか看護師さんのつぶやき声だね

お医者さんとか看護師さんのつぶやき声だね
「せんせい、このかんじゃさん
全身にほりものがあります」
「しっぱいできんなぁ」


「きのうは、たのしかった?」
「いやだ、先生、こんなところで、、、忘年会に遅れてくる先生が悪いのよ」
みたいなかんじ?
「せんせい、きょうは、なににします?」
「うーん、かつどん!」
「じゃあ、おれは、おやこどん!」
っていうのもあるかもしれない
これは、先生の名前がかつどんとかおやこどんってことじゃないよ
きょうのおひるのでまえはどうしますかって質問があったからだよ
こんな会話を手術中にやってるかはしらんけど
だから、個人情報保護の観点から、音声はOFFにしてあるんだよ、たぶん
そうかと思ったら、画面が安定しているからみているほうは安心しているんだけど
手術室の中はおおさわぎのこともある
「輸血、まだ?」
「FFPきました」
「電極用意して」
なに言ってるのか聞いてもわからないよ、きっと
そんないらない心配をかけないように
テレビは音声OFFにしているのかもしれない
BGMって、お医者さんが手術に集中するための
有力な手段なのかもしれないよね
そうだとしたら、こんなこともあるのかもしれないよ
たとえば、学会でBGM発表というのがあって
「松田聖子を聞いていたので脳腫瘍の摘出に成功しました」
「吉幾三だとどうしてもわらっちゃって、手もとがふるえるので注意しましょう」
みたいな議論がされているかもしれない
でも、
そのBGMの操作をしているのはどうやら看護師さんで

看護師さんが忙しいときに、BGMが止まっても

看護師さんが忙しいときに、BGMが止まっても
せんせい、どっち使います?


次の曲をかけてもらえないから
手術しているお医者さんがいらいらすることもあるらしい
そういうことがあると、手術の後の反省会で
「BGMの選曲をまちがえました」
ってがっかりしている看護師さんもいるかもしれない
そして
「次回はしっかり選曲します」
っていうのが手術の反省会のよくある風景なのかもしれないね

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