せとうちの「やかたぶね」で1にち、さかなつりをたのしんだところは?

2021/07/23

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瀬戸内海は「ありゃぁ、川じゃ」ともいわれている

瀬戸内海は「ありゃぁ、川じゃ」ともいわれている
太平洋横断いかだの旅


大きさのことをいってるんだと思うけど
それよりも、波がおだやかだからという理由もあると思う
というのも
大磯(おおいそ:神奈川)とか
九十九里(くじゅうくり:千葉)とか
大洗(おおあらい:茨城)とかを
はじめてみたとき
ふつうの天気でも
瀬戸内海からしたら大荒れの波だったからだ
山陰とか日本海側だったら
もっと波が高い波もあるしね
これじゃあ
瀬戸内海が川だって言われたって文句はいえまい
その瀬戸内海に

鞆の浦(とものうら)ってところがある

鞆の浦(とものうら)ってところがある
ことしも、8月31日はジゴクのヨカン


万葉集でもうたわれた「いにしえ」の港なんだけど
むかしむかしは
村上水軍(むらかみすいぐん)のヒミツ基地だったんだ
そこから漁船をチャーターして
夏休みの宿題をしたことを
今回は書こうかなと思う
夏休みの宿題って
みんなはなにをおもいうかべるかな
計算ドリル、夏休みの工作、夏休みの自由研究、ラジオ体操スタンプカード、絵日記、読書感想文……

明け方4時なんだけど

明け方4時なんだけど
おはようございます!


関東地方だったらもう夜明けになってる時間だ
だけど西日本の夏休みは
午前4時だと、まだ、すずしくて
やっと日の出が来そうな時間なんだよ
ボクはいつものように
涼しい時間に散歩していたら
新聞が来る前から
玄関の電気がついてるおうちがあった
ここはたしか5人家族のおうちだ
自宅と同じくらいの大きさの工場があって 
(「こうじょう」じゃなくて「こうば」って読んでね)
「こうじょう」より「こうば」はちいさいよ
鉄工所みたいな溶接をなんどかみたことがある
そのおうちから、お父さんが出てきて、まず

くるまにクーラーボックスをつみこんだ

くるまにクーラーボックスをつみこんだ
ボクのにもつもおねがいします


このあとすぐに、小学校4年生の男の子が
ボストンバックを2つかかえてでてきた
そして、小学校2年生くらいの次男坊が
ふろしきにつつまれた重箱みたいなのを持ってきた
つづいて、保育所に入ったばかりの女の子が
うきわ」とビーチボールを車につみこんだ
最後に、おかあさんが「お化粧セット」を
車につみこんだ
そしたら、クルマがもう一台やってきた
軽自動車にのってるのは……
あ、こうばではたらいてるおじさんとそのおくさんだ
みんなそろったみたいだ
「じゃあ」ってことで
どうやら2台の車ででかけるみたいだ
おとうさんがエンジンをかけて
ほかのみんながクルマの窓をあけているあいだに
ボクは、すでに運転席のしたの
空間にすっぽりおさまっていた
車内の会話で

「さかなつり」にいくことはさっしがついた

「さかなつり」にいくことはさっしがついた
ボクも、のってるよ


それにしても「つりざお」も
たも(あみ)」もないのはおかしい
「こうば」のおじさんがもってくるのかなぁ?
クルマで1時間、海ぞいの道を走ってるみたいだった
しおかぜがさわやかだ 
しおかぜのにおいがしたら、そのあとすぐに到着して 
子どもたちといっしょにボクもくるまからとびだした
どうやらそこは、鞆の浦(とものうら)ってところなんだけど
「とも」っていうのは
「ふねのうしろがわ」のことなんだってね
港といってもちいさい入り江に
階段状の石がくんであって
石の階段をおりれば海がある
その入り江に何そうも
小さい舟が浮かんでるだけだ
小さい舟はぜんぶ
テント地の屋根がついていて
船長さんは船の後ろの舵(かじ)と
エンジンと3mくらいの帆をあやつる
いそがしいタイプの省エネ舟だ
みんなが船長さんにあいさつして

その省エネ舟に乗り込んできた

その省エネ舟に乗り込んできた
うみから、しのびこんだ、ボク


(もちろんボクはそのまえにとびのっていて
みんながくるのをむかえてあげた)
舟と石の階段の間は
一枚板が渡してあって
おとなは手を取り合いながら
子どもたちはブルブルふるえながら
なんとか乗船した
みんなはテント地のやねのしたで
麦茶とかのみながら、さっそく
船長さんが、つりセットの説明を始めた
糸巻き(ながさ30cmくらいのかまぼこ板)に
いとがまいてあって、針とおもりがかけてあった
針にはムシっていうソーセージみたいなムシか
むきえび(なまのエビのむき身)をつかうらしい
「どっちがいい?」って船長さんが聞いたら
みんながみんな「エビにしよう」
「えびでいいわ」

「エビでタイを釣るっていうしね」

「エビでタイを釣るっていうしね」
はなよりだんご
つりよりアイス


ってことで、エビになった
(ボクもほっとしたよ)
エビならなんとかなるけど
ソーセージみたいな生きてるムシはイヤだからなぁ
さて、針に各自がエビをつけて
いとまきから、いとをくりだしながら
海底におもりがあたったことを
指先で感じる
そのまま、30cmくらいおもりを上下させれば
エサがおどっているようにみえて
魚がひょいって食べるんだそうだ
たしかにグイグイグイっていう手ごたえがあった
(あ、ボクはさかなつりも好きなんだ)
そしたら、「ほいさっ」っていきおいをつけて
いとをグイグイまいてくる
からまらないように
いとまきにまきつけながらね
そしたら、新幹線みたいな顔の「めごち」があがってきた
あ、いかんいかん

夏休みの宿題だった


夏休みの宿題だった
おぼうしは、かぶっていくのよーー


とりあえず
つった魚は舟のまんなかのいけすにほおりこんでおく
こんなことが10時くらいまでつづく
船長さんは舟をときどき動かして
なるべくみんなが楽しめるように
工夫してくれている
10時に船長さんは
つった魚をてんぷらにしてくれて
おひるごはんになった
ごはんは炊飯器でたいてあって、
みそ汁と、刺身てんぷらがおかずだ
おなかがいっぱいになったら
舟を無人島の砂浜にのり上げて
そこで、水泳してきていいことになった

おとなたちは、舟のうえで

しおかぜにふかれながらお昼寝タイム

しおかぜにふかれながらお昼寝タイム
かいがんで「おんせん」もつくってみた


船長さんは、かたづけやあらいものをしている
あらいものはもちろん、瀬戸内海の水でだよ
ボクは、水遊びも好きだけど
塩水だとせっかくの毛皮がゴアゴアになっちゃうから
その日は遠慮しておいて、夏休みの工作をはじめた
まずは、貝殻をあつめる
白い貝殻は、あさりや巻貝の殻が波で削られてできたものだ
それをたくさん集める
きれいな流木もたくさん集める
それをバケツに入れて持って帰る
かえったら、ボンドでくっつけたらできあがりだ
ここの家の兄弟は宿題を忘れていく常連の小学生だったので

夏休みの終わりに貝殻アートをプレゼントした 

夏休みの終わりに貝殻アートをプレゼントした
8がつ31にちはテツヤだったボク



ほら、よくいうじゃない
ねこのてもかりたい」って
だから、ボクもかりだされちゃったわけだ
ボクの手はボンドでばりばりになっちゃったよ
貝殻(かいがら)アートのそのご、だけど
お兄ちゃんは「夏休みの思い出」
っていう絵の宿題の代わりに提出したみたいだし
弟のほうは「夏休みのコレクション」
っていう収集モノの宿題で提出したみたいだ
そういえば
舟からおりるときに
船長さんがいけすの魚を
クーラーボックスに移してくれた
みんなが、クーラーボックスの
ほかの荷物を全部車につみこんでくれた
もちろん、ボクのバケツもいっしょにね
そのあと
夕方4時には帰ってきて
ボクも荷物の山からバケツをひきとって
みんなも解散した
鞆の浦(とものうら)は広島県にあるんだけど
広島県だけじゃなくて
岡山だった山口だって四国の各県だって
瀬戸内海ではこんな生活が
いつまでもつづいているんだよ
波が穏やかなだけあって
住民もおだやかだよねぇ

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