ボクの場合は、首都東京に決まったんだけど
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| むだにかわいい、じゅにあ君 |
かわいいから東京とか、札幌だったらハンサムとか、大阪だったらおもしろいからとか、決まっているわけじゃなくて、どうやら「あまり特徴ないから東京」に決まったんじゃないかと思う。
でね、だいたい、このての旅はみんなが参加することになっていて、成人をむかえる前に、ちょっとした旅を経験するんだ。
ボクも東京は初めてで着替えと、ひまつぶしの本やお弁当をボストンバックにつめて出発した。
そして、念願の東京なんだけど、まずは東京駅の新幹線ホームに降り立った。
どうやって新幹線に乗ったのかって?
それは、かんたんだよ。
みんなも知ってると思うけど改札を抜けて、新幹線のドアが開いたら4本足ですきまをまたいで乗ったんだよ。
だから、新幹線からどうやって降りたかとか、これ以上、質問しないでくれるとありがたいかもね。
さてさて、東京駅ではしんせきのネコが案内してくれることになっていて 、
東京駅の「銀の鈴」をさがした
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| 赤いバラをプレゼントだ |
これはたぶん、京葉線に行く途中にあるんじゃなかったかな。
いまだに、位置がはっきりわからないのは待ち合わせ場所としての「銀の鈴」が失敗作だとボクが信じているからだ。
どうして失敗作かっていうと、このときもそうだったんだけど「銀の鈴」のまわりが足の踏み場もないくらい大混雑しているからだ。
それでも、しんせきのネコと奇跡的にめぐりあうことができて、そのまま、東京駅の地下街のカフェに入ってスパゲティをごちそうになった。
そのときにね、ボクは、
スパゲティをホークとスプーンで食べるもんだって
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| パンもナイフで切って食べるんだよ レディのまえでは |
知ったんだよ。
あ、それから、ホークとチョコパヘの存在もこのときに知ったんだ。
それからスパゲティは、けっして「ずずずーー」ってすすっちゃいけないんだってね。
「こんなことならハンバーグステーキにすればよかった」っておもいながら、いつまでもホークにからまないスパゲティーをくるくるくるくるまわしていた。
いや、ほんとはスパゲティとはいわずにパスタというべきだったかもしれない。
このとき、ちょっとだけかっこつけたかったんだ。
お年頃のせいもあるけど、じつは、そのとき案内してくれるしんせきのネコはおねえさんネコだったんだ。
ボクよりも背が高くてすらっとした美人ネコだったんだよね。
だから、カフェだったんだろうね。
ボクだったら、富士そばにしてたかもしれない。
さて、その案内ネコのおねえさんだけど、つぎは「新宿にいってみよう」ってアイスコーヒーをのみながらいいだした。
で、また改札を抜けて、今度は中央線にのった。
中央線は東京駅が始発駅だから
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| しゃしんとってると いなかもんだって おもわれるよ |
次の電車を狙えば座れることも教わった。
その中央線の車中で、まわりに聞こえないようにしんせきのおねえさんネコが教えてくれたことがある。
「あのね、新宿って高層ビルあるでしょ?」
「あー、あるらしいですね、都庁とか?」
「そう、その、都庁に行く前に、地下道があるのよ」
「あー、地下街は東京ってすごいですね」
(店長さん注:じゅにあにしてはめずらしい「けーご」だ)
「そうなの、地下街はいいんだけど」
「?」
「問題は地下街を抜けたところなのよね」
「なになに?(まさか歌舞伎町とかそういうやつのことかな?)」
「地下街を出たら、ぜったいに見あげちゃだめよ、じゅにあちゃん」
「え?」
「あのね、高層ビルを見上げるのはイナカもんのネコなの」
「ああぁーー」
なるほど、ボクは絶対に高層ビルを見上げないようにしよう。
美人ネコの親戚を悲しませるようなことをしちゃいけない。
そう決心して、新宿駅西口から地下街をくぐって三角ビルのあたりにでてきた。
でね、ボクはがまんしたんだ。
どちらかというと、目んたまだけでちょっとずつ上をみながら 、





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