八百屋のよっちゃんが住んでるんだけど
よっちゃんはおとうさんの家業をついで八百屋になったらしく
そのまえは
工場のエンジニアをやってたらしい
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| 1ごうき、きんきゅうていし アイアイサー |
先入れ先出し(さきいれさきだし:古いものから出荷すること)とか
3S運動(サービス、スマイル、すぐやる、みたいなこと)
とかいう、いかにもかたくるしい営業スタイルなんだ
「おくさん、ちょっとおまけしといたから」がいえない
そのかわり、店内はゴミがおちてなくて
それゆえに、ひょうばんがいい
よっちゃんは、そのエンジニアをやるまえに
リクルートに登録して、就職活動もやったそうだ
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| オラ、なんでも、やるずら |
リクルートの事務所に行って
窓口で登録して
性格テストみたいなのも受けたらしいけど
いまは、そんなこともない
それで、しばらくしたら、リクルートから電話が来て
面談にいくと、ここの会社に行ってみてくださいっていう話がある
そのときに、こんな仕事をしている会社ですって教えてもらうそうだ
さいしょの会社は「営業」の会社
そのつぎの会社は
「防災の会社」だった
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| えー、まいどおなじみの ぼうさいそうこ、ぼうさいそうこ やで、ございます |
らしい
それは、四谷消防署のうらを入ったところにあって
建物の2階が事務所だった
そこで、社長から
「防災倉庫とか、その中に入れる備品を自治体に紹介している」
「売り込みっていうわけじゃないけど、市役所とか県事務所に行くことが多い」
みたいな話をきいて
「これからは防災っていうのがキーワードになるからね」
といわれたらしい
だから、いまよっちゃんの八百屋さんは
夜まで完売しなくても、翌日まで売れ残りをとっておいて
防災に役立ててるのかもしれない
そのあといきなり
「入社テストの代わりに、防災についての作文を書いてもらおうか」
ということで、よっちゃんは
「東京の下町の3割はいまだに軒(のき)がふれるようなせまい路地」
という、大作を30分で書き上げた
それで、翌々日の
それは、四谷消防署のうらを入ったところにあって
建物の2階が事務所だった
そこで、社長から
「防災倉庫とか、その中に入れる備品を自治体に紹介している」
「売り込みっていうわけじゃないけど、市役所とか県事務所に行くことが多い」
みたいな話をきいて
「これからは防災っていうのがキーワードになるからね」
といわれたらしい
だから、いまよっちゃんの八百屋さんは
夜まで完売しなくても、翌日まで売れ残りをとっておいて
防災に役立ててるのかもしれない
そのあといきなり
「入社テストの代わりに、防災についての作文を書いてもらおうか」
ということで、よっちゃんは
「東京の下町の3割はいまだに軒(のき)がふれるようなせまい路地」
という、大作を30分で書き上げた
それで、翌々日の
月曜日にリクルートから電話があって
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| 3しゃめは、やめても かまわないですよ |
「うーーん、最初に受けた会社にします、防災もよかったですけど」
「そうですね、それじゃあ、約束した通り3社目も紹介しますね」
「あ、おねがいします」
「でも、3社目はぜったい受けなきゃって思わなくていいです」
「?」
「もし、受けていただけるなら、行ってみてもらえるとうれしいなって」
「ああ、そういうことですね、いいですよ、これまでお世話になってますし」
ということで
3社目は高速道路のわきにある
7階建てのビルにある会社だった
かんばんがでていた
そして、いわれた階の「〇〇〇〇インターナショナル」って会社に入ったら
いわれた通りの人が玄関先で待っていた
「私、△△△△物産の社長の×××です」
「はじめまして」と、よっちゃん
「わが社は、こんなものをあつかっていまして」
といって、みせられたのが、金魚の水槽みたいな
ステンレスの四角い箱で、大きさが80cmくらいある
「浄水器ってごぞんじですか?」
「はい、わかります、フィルターでろ過したりする、きかいですか?」
「そうです、さすがですね、わが社の浄水器はここが特徴です」
といって、ステンレスの箱の下にある装置を指さした社長さん
「ここに、ある装置は、ある役割をするのですが、気(き)ってごぞんじですか?」
「知ってます、たしか、中国拳法とかで、お前はすでに死んでいるってい
う……?」
「それもありますが、
気は体を健康にするエネルギーなんです
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| このそうちは くうちゅうふゆうもできます です、ハイ |
「そんなことができるのですね」
「そうなんです、わが社はこの装置がバカ売れしています」
「すごいですね、いくらの機械なんですか」
「これは200万円です」
よっちゃんがこの話を店長さんにしていたのを
ボクは、よこで聞いてたんだけど
よっちゃんは「どひゃー」っておもったらしいし
よこで聞いてた店長さんも「どひゃーー」っていってたし
ボクも机のしたで「どひゃーー」って声をあげてしまった
よっちゃんは、気を取り直して、話題を変えて
「社長さんは△△△△物産ですよね、
今いるのは〇〇〇〇インターナショナルですけど
なにか、関係があるのですか」
「ここの会社の応接室を借りただけだよ
だけど、ここの会社のこともよく知っている
ここの会社にも、あなたの大学を卒業した人がたくさんいるよ」
という会話をして別れたんだそうだ
幸いにして、会社からの内定や、よっちゃんの感想は
リクルートを通してお互いにコミュニケーション
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| バナナ1ほん100えん やすいよ、やすいよ |
することになってるから
リクルートから
「内定が出てますけど、どうされますか」
「いやー、さいしょにしょうかいしてくださった、営業の会社でいきますね」
ということで、よっちゃんはエンジニアのスキルはあるのに
営業の仕事もしばらくやったことがあるらしい
リクルートから
「内定が出てますけど、どうされますか」
「いやー、さいしょにしょうかいしてくださった、営業の会社でいきますね」
ということで、よっちゃんはエンジニアのスキルはあるのに
営業の仕事もしばらくやったことがあるらしい
(店長による注:よっちゃんによると7階建てのビルとそのなかにある〇〇〇〇インターナショナルという会社は実在する会社なので伏せ字にしてください、とのことです)
(おしまい)






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