千葉県に手賀沼(てがぬま)ってあるよね
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| ボクは茨城県からの帰りだよ |
手賀沼は千葉県の県北の我孫子(あびこ)、柏(かしわ)にあるんだけど
ボクは冬にかならず行くスポットなんだ
ある寒い日に、茨城県から帰ってきたボクは
もう少し暖かい場所を求めて南下していった
茨城県から千葉県に越境したところで
我孫子(あびこ)ってとこがあって
そこに巨大な池があったんだ
その名は「てがぬま」
ボクたちネコが川とか湖とか池とか見かけると必ずやること
それは「おさかなチェック」
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| こんなのがたべたくなる日だったなぁ |
ボクは岸辺(きしべ)まで行って
なにかいないかなぁってのぞきこんだ
寒いから、お魚がいたとしても
手を突っ込んで魚をとる気は全然ない
だけど、いちおうチェックするのがネコの流儀だ
北風びゅうびゅうだった
ボクは北風に押されてもうすこしで落ちそうになりながら
しんぼう強く水面を眺めてみたんだけど
おさかなさんはいなかった
トボトボとあるいて近所にあった神社の縁の下にもぐりこんで
その日は野宿した
翌朝、まだお日様がでてこない時刻だから朝6時かな
さむすぎて目が覚めたら、雪がちらついてる
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| かも、発見かも! |
風もあいかわらずびゅうびゅうだ
たきぎを集めに、もういちど手賀沼にいったときに
ボクは「おおー」っと声がもれてしまった
なんと、カモが浅瀬で寝ていたんだ
ボクはカモとり権平(ごんべー)の話を思い出したので
ポケットから靴ひもを取り出して
一匹目のカモにそーっと近づいて
その靴ひもをカモの足に巻き付けた
こういうときは、たしか「ふた結び」?
もう一本の靴ひももポケットから取り出して
となりのカモにふた結び
ひもはこれだけしかなかったんだけど
カモ2羽じゃあおもしろくないから
靴ひもの反対側をそれぞれ
3羽めと4羽めのカモのあしにくくりつけておいた
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| あれは、ゆめだったのかなぁ? |
それにしてもカモとり権平(ごんべい)さんの話はホントだったんだとつくづく思う
カモたちはぜんぜん気づかないんだ
しかたないから日の出までまってみた
いつのまにか太陽がのぼっていたんだけど
ボクはねむっちゃったみたいだった
お日様はすでに高い位置にあるから朝9時ころかもしれない
それにしても、カモは
まだねてるんかなっておもってよくみたら
カモじゃなくてハトが「ぐっぐっぐっ」ってのどを鳴らしていた
それに驚いたことに
ここは、我孫子駅前ロータリだ
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| あんた、ハトを食べるき? |
なんで?っておもったんだけど
ひょっとしたら、カモだと思ったのはハトだったのかもしれない
水かきがついてたかどうかよく見ておけばよかったんだけど
あるいは、カモが捕獲されたことに気づいて
我孫子駅までとんでいって、そこで靴ひもをはずして
まだ寝ぼけているハトをみつけたんで
ハトのあしに「ふた結び」したのかもしれない
いずれにしても、ボクはカモかハトに運ばれてきたんだと思う
なにしろボクはてがぬまで寝てたはずだし、ここは我孫子駅だから
この出来事以来、ボクはもう一度同じことが起こらないかという
再現実験のために毎年、手賀沼をおとずれているんだ
(おしまい)





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