てんとうむしくんと「きびだんご」

2021/07/06

story

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ボクはネコのじゅにあだ。テントウムシってすごくない?あの「まるい」もよう、どうしてまんまるなんだろう。だれかがみながらきれいにかいたとしかおもえないよね。
むかしあるところに

おじさんと、おばさんがすんでいた

おじさんと、おばさんがすんでいた
なにか、声がする?


おじさんはまいあさかいしゃへ、出勤して
おばさんは、洗濯機でおせんたくをするのが日課だった
おばさんが、いつものように洗濯機を回していると
洗濯機の中から声がした
「うわー、めがまわる、うわー、こんどは逆回転だぁ」
おばさんが、あわてて、

洗濯機のふたを開けてみると

洗濯機のふたを開けてみると
テンくん、おりこうなんだね


テントウムシが泡だらけになって飛び出してきた
ふらふらと、飛んで、おばさんのエプロンにぶつかって
テントウムシは洗面台に落下した
「ごめんよ、テントウムシくん、めがまわったでしょ?」
「う、うん、いまのところだいじょうぶだよ、ふぅ、たすかった
「ところで、テントウムシくん、どこからはいってきたのかな」
「ボクね、おなまえは、テンっていうんだ、だからテンくんでいいよ」
「そうかい、テンくん、おりこうなんだね、どうやって洗濯機に入ったの?」
「ボク、おじさんの作業着に足がからまっちゃって、そのまま洗濯機にいれられちゃったんだ」
「そうだったの、わるかったわね、おちついたら、ベランダに出してあげるね」
「うん、とりあえず、洗剤を洗い流しておくね」
というわけで、テントウムシのテンくんは、

おばさんに助けられたんだけど

おばさんに助けられたんだけど
なべやきもいいけど、きびだんご、おねがいします


ベランダから外に飛び出す前におばさんにお願いごとをした
「すみません、やさしいおばさん、ボク昨晩から洗濯機にいたんで、おなかがすいちゃってるんです」
「ああ、そうだったね、何か食べないとね、何がいいのかな?」
「ボクね、一生に一度でいいからきびだんごが食べたかったんだ」
「テンくんはきびだんごたべられるの?ちょっとまっててね、すぐつくれるから」
おばさんは、むかし

テレビにでたことがある料理研究家だったんだ

おばさんに助けられたんだけど
あたし、こうみえて料理研究家なの

例の、30分で27種類の料理をつくっちゃったことで有名なひとね
まずは、きびだんごのもとを水でといて、鍋にかけて、コトコトにこむ
水気がとんだら、ひっくりかえして、電子レンジに入れる
そのあと、砂糖をたして、まるめて、串にさして、きな粉をまぶしたら完成!
「テンくん、どうぞ、めしあがれ」
「わーい、こんなに、はやくつるれるの?ひとつはいただいて、のこりはポケットに入れて持って帰るね」
「どうぞぉ、おいしかったら、またたべにいらっしゃい」
ということで、テンくんはベランダから飛び立った
家に帰ったテンくんはさっそく、兄弟たちにきびだんごをわけてあげた
テンくんのおねえさんは、ナナホシテントウなので7こ
テンくんのおにいさんは、ヨツボシテントウなので4つ
テンくんのおとうとは、フタモンクロテントウなので2つ
テンくんのいもうとは、ヒメアカホシテントウなので2つ
食べた数だけ、背中にきびだんごの丸いもようが、うかびあがった
テンくんは帰る途中で7つ、帰ってから5つもたべちゃったので、ジュウサンホシテントウになった(ひとつは、やさしいおばさんちでいただいたから合計で13コね)
そのほかに、食べられなかった兄弟たちは
テンくんに連れられておばさんちで

もう一度きびだんごを作ってもらったんだって

もう一度きびだんごを作ってもらったんだって
はらへったーー

トホシテントウは10こ
ジュウシホシテントウは14こ
一番の食いしん坊はニジュウヤホシテントウで28こ
もっとすごいのはダンダラテントウ
きびだんごの生地をのんじゃったので星の数がかぞえきれない

※きびだんごが登場する記事

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